図工の時間 5時間目「マスキングテープで描く」

図工の時間5時間目はマスキングテープを使って絵を描きます。

【作品1枚が完成するまでの目安】1時間〜1時間30分

【用意するもの】
*画用紙(サイズはハガキ大〜A4程度)
*マスキングテープ
*水彩絵具
*筆
*筆洗 (バケツや紙コップなどでも可)
*パレット (紙皿やアルミホイルなどでも可)

マスキングテープは一つあれば大丈夫ですが、幅が違うものが何種類かあれば、いろんな表現ができます。

【注意すること】
*絵具を使うので、机や床が汚れないように新聞紙やビニールシートなどを用意して下さい。

【作り方】
①まずは画用紙に絵具を塗ります。

絵具を塗る準備をしましょう。
画用紙はマスキングテープで板などに固定しておくと作業が進めやすいです。
画用紙に好きな色を塗っていきましょう。
絵具は混ぜてもいいですし、単色でもかまいません。
画用紙の白い部分が見えなくなるように画面全体をしっかり塗ります。
絵具が塗れたら画面を完全に乾かしましょう。乾燥に時間がかかる場合はドライヤーを使ってもかまいません。

 

マスキングテープを貼って絵具を塗る、という作業を繰り返します。
※今回は同じ作業を2回繰り返します。好みに合わせて繰り返す回数を変えてもかまいません。

まずは1回目。画面にマスキングテープを貼りましょう。手でちぎってもいいですし、ハサミで切ってもかまいません。
しっかりと貼っていきましょう。
どんどん貼っていきます。テープで何かの形を描いてもいいですが、適当に貼っても面白い作品になると思います。
マスキングテープを貼り終わりました。この上から再び絵具を塗ります。
画面全体に絵具を塗っていきます。下の色に合うように色の組み合わせを考えてみましょう。
塗りムラがあるのも面白いですが、今回はしっかりと絵具を伸ばしました。
画面全体に絵具が塗れたら、①と同じように絵具を完全に乾かします。
絵具が乾いたら2回目のマスキングテープを貼っていきます。1回目のマスキングテープに重なってもかまいません。
2回目のマスキングテープも貼り終わりました。この上からまた絵具を塗っていきます。
1回目と同じ様に画面全体を塗っていきます。
2回目も塗り終わりました。しっかりと絵具を乾燥させましょう。

 

マスキングテープを剥がします。
※勢いよく剥がすと画用紙が破れることがあります。テープはそっと剥がしてください。

2回目に貼った黄色いマスキングテープから剥がしていきます。
剥がす瞬間はすごく気持ちいいです。どんどん行きたいところですが、画用紙が破れないようにそーっと剥がします。
黄色いマスキングテープをすべて剥がし終わりました。
次は1回目に貼った紫のマスキングテープを剥がします。
画用紙が破れることもなく、いい感じに剥がし終わりました。

最後に画用紙を固定していた緑のマスキングテープを剥がして完成です。

最後に塗った青色の上に、最初に塗ったオレンジ色が貼られている様に見えます。少し不思議な感じ。

 

【おまけ①】
上で紹介した作品をつくる前に実はもう1枚つくっていたのですが、マスキングテープを剥がすときに画用紙が破れてしまったのでつくり直しました。せっかくなので破れてしまった方も制作過程を載せておきます。

失敗バージョンの始まりです。作る手順はもちろん同じです。
まずは画用紙に絵具を塗って、乾燥させます。
絵具が乾いたらマスキングテープを貼ります。成功したほうとは貼り方が違いますね。
再び画面全体に絵具を塗って、乾燥させます。
2回目のマスキングテープを貼りました。
もう一度絵具を塗って。
乾燥させます。
マスキングテープを剥がしていきます。ご覧の通り、2枚のテープをいっぺんに剥がすという横着なことをしています。
結果、画用紙がビリっといってしまいました。。
ごまかそうとしたのですが、無理でした。きれいに出来た部分だけ切り取って絵葉書にでもしようかな。

 

【おまけ②】
かなり楽しかったのでさらに2枚つくりました。こちらの2枚はマスキングテープを手で千切らずにハサミで切っています。絵具の濃さや塗り方を変えたり、テープの長さや幅を変えるだけでいろんな絵を描くことができます。

  

 

【おわりに】
マスキングテープは、結構前から文房具店や雑貨屋などに様々な色・柄のものが並んでいて、装飾用のシールのように扱われています。本来の用途としては、塗装の際に塗料を塗りたくない部分を覆い隠すために使われるものですが、一般には柄付きの方が主流になってきているように感じています。
今回はマスキングテープ本来の使い方で、貼ることと剥がすことを楽しみながら絵が描けるように考えてみました。僕が使ったような養生用のマスキングテープがない方は、家にある買ったはいいけど使い所がわからない絶妙な柄のマスキングテープなどを使ってみてください。お気に入りの柄のやつはもったいないので取っておきましょう。

次回、6時間目は、、未定。これから考えます。更新は予定通り4月19日(日)です。

「図工の時間」の利用について


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