【個展】目の前にある彼方

横浜髙島屋で個展を開催します。
神奈川県では初めての個展です。ぜひご来場ください。

佐竹龍蔵展「目の前にある彼方」
会期|2023年2月8日(水)-2月13日(月)
時間|10:00-20:00
会場|横浜髙島屋7階 美術画廊
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ステイトメント|
人物と風景の絵を描いています。

人物画で描いている対象は、特定の個人ではなく誰から見ても他人であることを想定した架空の人物です。電車や街なかで描いたスケッチ、写真にたまたま写り込んだ人、ネット上で見つけた解像度の低い画像などを元に姿をつくっています。架空の人物ですが、実在の人物に接する時のように相手との心理的な距離を測りながら描いています。

風景画で描いているのは自分が実際に訪れたことがある実在する場所の景色です。撮り溜めた写真の中から複数枚選んで、画面上で形を再構成しています。絵としての理想的な形を画面上で追求していく過程でその場所の特徴的な情景を取り除き、まさに「絵に描いた様な」どこにでもありそうな風景をつくっています。

実在しない人物と、どこにでもありそうな風景。異なる考え方でつくっている作品ですが、共通しているのは絵画として目の前に現れたときに、画面の平面上に生じる距離や境界の違和感を描こうとしていることです。この違和感は言葉にしづらいですが、触れているのに触れられないとか、近づくほどに離れていく、というような感覚だと思います。