旅の話 no.1「佐田岬の青」

愛媛県佐田岬半島。この辺りの石はほんのり青い。

2013年の年末、伊方原発がある半島の付け根から灯台がある岬まで、半島の南側を車で走っていた。
その何年か前に佐田岬の集落は石垣が綺麗だという話を聞いていたので帰省中に見に行くことにした。
ここの石は平たく割れるので積み重ねやすいらしい。

来る途中の西土佐や宇和島は雪が降っていたけど佐田岬は晴れている。
海に挟まれているからか、風が強い。

年の瀬で人が少ない。
一人でうろうろするのも気が引けて結局町には入って行かずに灯台を目指すことにした。

たまに車を降りて海を見るだけでも気持ちがいい。
青い石が砕けて砂になって流れ込むからここらの海は青いんだ、と誰かが教えてくれた。
海が青い理由はいろいろある。

四国最西端の灯台の駐車場にはみかん売りのおばあさんがいるだけで他に人も車もない。
車を降りてみかんを買って、いま四国で一番西にいるのは僕だ!という謎の優越感に浸りながら灯台までの道を歩いた。

灯台に着くと海の向こうには九州が見える。
四国で一番西にいる僕の西には九州で一番東にいる人たちが暮らしている。
海を見ながら食べたみかんはうまかった。

2013年12月28日 愛媛県佐田岬半島